ツインカムやターボといったはいメカニズムの話題にはなりますが、ボンネットを開けてそのはいメカニズムを愛する趣味を持っていない人が多いです。自分の価値観ではなく、人から良い車と言ってもらうためのお墨付き用の付加価値でしかないのです。
結局、見かけと一目で車を選んでいるから、そうしたバランス感覚に飛んだ。メーカーがナンバーワンを維持しているのもアリだということは言い過ぎです。
そうした消費者の思惑に合わせた車作りを続けているうちに、国産メーカーは要領のいい車づくりに長けてしまいました。内装や外装は誰にでも愛される、くせのないデザインで美しく仕上げて、沢山のおまけ名板アクセサリーで飾り、基本性能は必要にして十分という車づくりになりました。ファミリーカーには過剰なほどのハイパワーも、それで売るとなれば絞り出した。
けれどどうせそれをフルに発揮して走り続けることはないから、最高速からきちんと止まる、高価なブレーキをおごる必要もありませんでした。消費者はエンジンの馬力には敏感だけれども、それ以上に価格に敏感だから、本気でお金をかけることはできなかったのです。
耐久性についても同じことがいえます。10年も持つ車を作っても、そんなに乗って財産価値がなくならないうちに皆新車に乗り続けるのです。必要以上に感情に作るためにお金を余計にかける必要などないということになってしまったのです。
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